2019 滋賀旅行 ビワイチ トライ 二日目(当日①)

琵琶湖_最高地点_ビワイチ
この記事は約12分で読めます。

草津駅前出発

早朝、草津駅前のボストンプラザから出発。
5時集合。日の登る前からの走り出しです。

当初5時半を設定していましたが少しでも早く出発して、あわよくばラグビーワールドカップ観戦か!?そんなわけで30分前倒しにしました。

ホテルの前で数枚出発前の写真をとりましたが、それらについてはプライバシー保護の観点で公開なしです。

巡行体制と湖畔まで

さて、出発しての隊列は、50代トレックのクロスバイク、30代クロモリシングルギア、EBS、NUNU様・私のラレーRFT。


先頭と最後尾で一応無線を携行します。


ホテルを出発すると、琵琶湖畔までは道なりに真っ直ぐ。暗い中トレックのテールライトを頼りにぐいぐい走ります。出発早々トレックの速度は多分27~28km/hくらい出てたと思います。はえぇ~~~!
暗い中、このスピードは頼もしく、勇気づけられます。


NUNU様も頑張って走っていましたが、24km/hからの加速にはまだ不慣れです。
琵琶湖が見えてきたところで対岸の灯りも見えてテンションが上がります。


ビワイチ コース入り~ 長命寺

湖岸下笠のT字路で一旦信号で止まり、その後は湖岸に沿って平坦道をひた走る。

ぐるっとびわ湖サイクリングコースに入ります。

走行ルートについては青い矢印が路面に書いてあるので、それに従って進むだけ。


そのことを伝えた直後、あっという間にトレックのテールライトが遠ざかっていきます。。。


どうにも追いつけそうにないので、途中一度無線を鳴らし、最初の目的地が”サイクリストの聖地”であることを告げる。ひとまず目的地までの約11kmは各自のペースで走ります。

とは言え、ここでの平均時速は22km/hくらいだったので、悪くはない。

サイクリストの聖地碑

サイクリストの聖地碑で数枚写真をとり、次の目的地は長命寺です。


正確には長命寺下の自動販売機。約15km先の目的地を目指します。


長命寺下の自動販売機は「びわ湖一周認定システム」のチェックポイントになっており、自販機にQRコードとクイズが貼り出されています。

長命寺横チェックポイント

クイズに回答して送信。


これを4箇所以上チェック受けることで認定証と、記念ステッカーが送られてくるというもの。
今回の成果を実感するためにも是非とも欲しい!


行程サマリーにも記載している目的地はチェックポイントを30km程度で割り振っています。


先ずは第一チェックポイント通過です。


彦根城・護国神社~近江母の郷

次の目的地は、近江母の郷です。
道中に彦根城・滋賀縣護國神社に立寄ります。
約27km。前の道程同様トレック、EBS先行。後からNUNU様と私が追いかけるかたち。


しかし、トレック様にもお気づかいいただき割りと近い所を走ってもらえたので、こまめな休憩を挟みながら一緒に巡行できました。


彦根城の少し手前のローソンでトイレ休憩をとり、そこから護国神社を目指します。


護国神社に立ち寄ったのは、御朱印が目的です。
一日のスケジュールのなかで彦根城をのんびり見る余裕はありませんが、御朱印くらいは欲しい!


石垣島で御朱印に手を出してしまったからにはイベントとして外せません。


護国神社は井伊直弼縁の御朱印がもらえるということで、出発前には豪徳寺でも御朱印をいただいてきました。
これで、井伊直弼の3連です。

御朱印をもらった後、近江母の郷へ出発。


近いので、さらっと無事第二チェックポイント通過です。
(ここまでは平坦で無茶苦茶走りやすいです。)

近江母の郷

試練の始まり~ 永原駅

ここから試練の始まりです。


近江母の郷からみずどりステーションを通り抜け、13時前に永原駅を通過して、マキノでお昼のスケジュール。


近江母の郷からみずどりステーションまでは平坦だったのですが、とにかく風が強い!

NUNU様、「登り坂と変わらない!」と音をあげる。

若干時間に遅れが生じ始める。
みずどりステーションでは短くボトル補給を行い、すぐに走り出します。


みずどりステーションからのルートでは、自動で写真を撮ってくれるスポットがあるので、専用アプリを立ち上げます。わずかな区間なので、ここは大事に走るべきところ。自動撮影の写真に期待。


さて、永原駅までの17㎞で、難所があります。

「賤ヶ岳トンネル」

賤ヶ岳トンネル

ここはどのサイトを見ても気をつけろと書いてある。
道順に気をつけて走ります。 (自転車ルートは旧道)
いろんなところで 唯一の山登りと書いてあった。
そしてこれを越えれば絶景との話。



NUNU様頑張りどころです。



しかし。。。



やっぱり坂はダメだった。。。笑



ゆっくり歩いて登りましょう。



そしてトンネル。

賤ケ岳トンネル

ここまで坂の途中から車は通れなくなっています。
なんなら快適なくらい。


登りも短いので、坂好きなら平坦に飽きたタイミングで丁度いいくらいじゃないかと思います。


やっとこさトンネルを抜けると噂に違わぬ絶景。


NUNU様放心。←後は坂がないと思ってます。

琵琶湖最高点NUNU様放心

トンネルから出た後、一気に下りを走り抜け、336号のルートで湖岸を走る。

ここでも向かい風が体力を削っていきます。
「琵琶湖は風が強い」これはこのエリアのことで、いつも風が強いのではないだろうか・・・


ルートとしては藤ヶ崎トンネルを躱すルート。
藤ヶ崎トンネルも結構怖いトンネルだったようですが、平坦ルートに逃げていました。
強風とショートカットのトレードオフのようですね。。。
我々はとりあえず怖いトンネルを避けられたことは正解だったと思っています。

藤ヶ崎トンネル

西浅井の辺りまできたところでNUNU様若干ハンガーノック。
ローソン 西浅井塩津浜店(このコンビニがマキノまでの最後の補給ポイントだとは知りませんでした)を通り過ぎるか通り過ぎないかのところで、先行するトレック隊に追いつきたい気持ちと何か補給しないと動けない気持ちが葛藤します。



「ローソンに寄る!先行って!登りがないなんて嘘じゃん!!」



始まりました。登り嫌いのボヤキです。 NUNU様、向かい風も上り坂も大嫌いです。

賤ヶ岳の登りで相当頭にきてます。。。

平坦の向かい風で消耗しきってます。。。



「永原駅まで何km?」

空腹もあって限界を感じます。



目的地までは残りわずか5km程。
しかしここからずっと登りです。 しかも途中に補給ポイントがありません。

登りの間中NUNU様はトボトボと歩きます。

もはや気持ちに体がついてきません。挙げ句に待ち受けていたのはトンネル。

「岩熊第二トンネル」

岩熊第二トンネル

萎えます。

空腹の暗い気持ちに埃っぽい空気。

もう一回。。。

萎えます。

歩道が広く走りやすいトンネルではありましたが、埃っぽいので本当に嫌な気持ちにさせられます。
このトンネルから永原駅まで下りに転じてくれたおかげで、一気に走り抜け永原駅まではなんとか到着。



13時半。やっと第三チェックポイントです。。。


絶望の永原駅~昼食

やっとたどり着いた永原駅ですが、NUNU様立ち上がることもままならない状態。

昼食をとにかく近くで摂取したい。
近くでご飯を食べられるところを検索した結果、わずか2件。
EBS様が電話してくれて「今から昼食とれますか?」を、確認してくれました。



さき斗さんと西久さん。



いずれもきた道を少し戻らなくてはならないのですが、とにかく近く!これを逃すとこの先またなにもない区間となります。”一番近いコンビニ”を調べたところ、セブン-イレブン 海津大崎店が最寄り。距離にして7.1km。そんなに走りたくありません!!!



そして電話の結果・・・

さき斗さんは会席のお店だったのかな?要予約でだめ。西久さんはなんとこのタイミングで貸し切り!?

絶望です。

目の前真っ暗です。



そんな絶望を抱えた男3人にNUNU様頑張って走ることを決意。

「缶コーヒー2本飲んだから行ける!」

駅に着くなりへたり込み、フラフラと自販機に向かって何か買っていたと思ったら。。。

普段ならまぁー飲まない缶コーヒーを2本飲んだそうです。

決死の覚悟だったかと思いますが、とりあえず走り出すことになりました。

目指すは7km先のコンビニ。

なんとも悲しい目標ですが、しかたありません。

・・・・・・

ホントにプランニングに難ありでした。


スミマセン。。。
そんなことを思っていましたが、ことはそれだけでは済みません。



永原駅を出発してからまたもや一瞬の登り。そして3つ目のトンネルです。

「奥琵琶トンネル」

奥琵琶トンネル

我々には最大の難関だったように感じます。

歩道狭い。

自転車に乗れない。

暗い。長い。埃っぽい。

1.7km



歩いて通過しました。

先行していたトレック・EBS組も我々が歩いていることを察してくれまして、同じく徒歩でトンネルを抜けてくれました。

またもやトレックのテールライトにどれほど勇気づけられたか。。。

トンネルを抜けてからはなんとか自転車に搭乗。その後数km。

道の駅マキノの表示。

おぉ!?

これは!?

迷いはありません。

「立ち寄る」を選択。



NUNU様は走りながら「カツ丼が食べたい」「親子丼も食べたい」そんなことを言っていました。

着いてすぐにフードコートを確認。

店:「何名様ですか?」
私:「4人です」
店:「お好きな席にどうぞ」

膝から崩れ落ちそうでした。

う、嬉しい。。。


NUNU様、カツ丼
私、カツ丼
EBS様、カツ丼
トレック様、カレー


席に着くなりEBS様はタンブラーの水を飲み干す。

「水うまいっすねー!」

わかる!

カレーが早々に提供される。

NUNU様「間違えたかな?カレーだった?」

わかる!

その後すぐにカツ丼が提供され、すぐさまガッツ食いです。
石垣島でも思いましたが、塩気が沁みる沁みる!

普段味噌汁の汁を飲まないNUNU様もこのときばかりはガッツリ!

こんなにうまいカツ丼は初めてなくらい沁みました。

西浅井からマキノのまでは、本当に気をつけないと、死人が出ます。

琵琶湖に挑む方には本当に気をつけていただきたい。

西浅井~道の駅マキノ

しかしそんなにのんびりもしていられません。

昼食は1時間見込んでいましたが、既にだいぶ予定より遅れています。
ここでの平均時速は16㎞/h。
このままでは最終的に22時を回ります。
食事をとって一息程度。



すぐさま出発。

自販機のドリンクでボトル補給しているところでNUNU様草餅を購入して登場。
「補給食にどうぞー」
トレック様とEBS様に渡しますが、二人ともその場でムシャムシャ。


NUNU様唖然。 (食べられるの!?)


とりあえず再出発。(一応私は草餅を補給食としてあずかりました。)



下りです。
「峠」と、書いてありましたが、反時計回りの私たちにとってはただの下り。
永原駅から当初目指していたセブンイレブンまでの約2㎞、ぐんっと下りました。

昼食後再スタート~ 近江高島駅

次の目的地は近江高島駅です。
マキノのから約27km。


カツ丼を食べてからのNUNU様の頑張りは凄かった。
トレック様、EBS様、NUNU様、私でしっかりとトレインが組めています。
トレック様は遅れを取り戻すかのようにグイグイと走ります。



相当長く踏んだと思います。
NUNU様から、「これ、いつまで踏むの?そろそろ休みたい」

言われるまでノンストップ。ここで平均時速は17km/hくらいまで上がっています。
さすがに僕も疲れていたので、まんまと提案に乗って先行二人を見送る。
一服して追いかけたところで二人も数百メートル先で休憩中。タイミング的にNUNU様ナイス。



その後は多分そんなに距離はなかったと思いますが、近江高島の駅にあっさり到着。

ガリバー像の写真を撮って、第4チェックポイント通過。

近江高島ガリバー像

これでビワイチ認定証確定です!!!

ここでNUNU様は補給用に買った草餅を摂取。
わずかな時間で再び走り出すための回復を図ります。



近江高島駅に来る途中、大学生と思われる3人組ロードがすぐ後ろにいたのですが、彼らも認定証の話をしているのが耳に聞こえました。彼らは近江高島駅の横のローソンに立ち寄っていたようですが、おそらく同じようにチェックを受けたのでしょう。
言葉を交わしたわけではありませんが、なんとなく「がんばれ!」と、思ってしまいます。とりあえず、我々は近江高島の駅で10分程度停車の後すぐに走り出しました。


白髭神社の鳥居

近江高島の駅を出発してから2km程。

あわよくば御朱印を狙っていた白髭神社の前を通過します。

時間帯の問題なのか、車の通行量が多く琵琶湖西縦貫道路は結構な渋滞。

前に進めないのをいいことに一瞬自転車を停めての撮影。

「いまだ!」の思いだけで自転車を降りて、琵琶湖側の縁石に乗ったりしてましたが、後になって下を覗いたら「下すぐ琵琶湖面じゃん!?」ちょっとびっくりしました・・・

さささっと写真を撮ってすぐに車の脇を走ります。

先程補給をしなかったトレック様とEBS様なのですが、いくらも走らないうちにローソンに立寄ります。ローソン 志賀北小松店。ちょっとゆっくり休憩したかったようです。

ついでに私もトイレを済ませ、外でおにぎりを一個ムシャリ。

タバコを吸いながら一息ついておりましたが、EBS様が一つ気づきを伝えてきます。

「橋を渡ると早く帰れるみたい」

そうなんです!知ってるんです。
しかし僕たちは200㎞走りに来てるんです。
そのコースだと150㎞になるんです。
わかるんです。NUNU様を気づかってくれていたんです。

もはや暗くなってますし、今からの50㎞は相当きつい。
NUNU様にも確認をとり、「どっちでもいーよ?」ですって。。。
まぁ、それくらいしんどいわけです。



しかし、ここはあえての「橋は渡らない!」です。



決断しました。



決め手はNUNU様の「リベンジにはいつこれるかな?」です。
トレック様もがっかりしていましたが、ここまできたらやり遂げましょう!二度とリベンジに訪れなくてもいいように!
決断しておいてなんですが、私はこの時点で膝が限界。膝をかばって捻った左足首の痛みも相当なものです。



サラッとぼやいてはおきましたが、次の巡行に踏み出しました。


最後の踏ん張り

南側は割りと街なかをはしりますが、灯りがありますのでそれほど怖くはありません。
夜に街なかを走るので南側を避けたなんて話もチラホラみかけましたが、我ら蛍光のベストとチカチカテールライトで全力アピールです。

橋を通り抜ける際にトレック様とEBS様が 相当 後ろ髪を引かれたと言っていたのは、その後の居酒屋での話。



私も右膝を庇いながら片足で回して通り過ぎました。。。
このくらいから信号の旅にNUNU様が遠ざかります。

踏み込むたびに右膝の痛みと左足首の痛みでスピードが乗りません。


なんとかついて行ってましたが、信号で前の3人が進路を変えるようです。
「おぉ!休憩か!?」ちょっとほっとします。

セブン-イレブン 大津苗鹿店
今回最後の休憩です。

ここに立ち寄ったのは、トレック様のサイコンが限界間近だったため。
トレック様、マイクロUSBケーブルを購入。
最近のスマホはタイプCなのに対して、諸々小物はマイクロUSBだったりするので、意外とやっかいです。

ここで私が気づいたのはサングラスがなくなっていること。走行中に落としてしまったようです。
走行中に何か落とした様な気はしていたのですが、振り返る余裕も無く走っていましたので、「あのときかなぁ・・・」くらいの薄らぼんやりした感覚しかありません。

ROCKBROS 偏光調光サングラス

リーズナブルで結構気に入っていたんですが、夏の間愛用していたサングラスを紛失してしまいました。。。



さて、残すところ約20km。
最後は一息で走り切ることになりました。

道中、大津あたりでOh ! Meなるハイセンスな表示を発見。
滋賀県のセンスがハイレベルすぎて一瞬気絶しそうになる。膝の痛みとは関係なく意識が遠のく。

程なく近江大橋にさしかかり、傾斜に対して膝の痛みが限界。片足で回す。


「残り7.3km~!」


最後尾から士気をあげると言うよりも自分に言い聞かせます。

橋を渡ってからはもう登りも下りもありません。
ただひたすら歯を食いしばって走るだけです。




21時30分。



ボストンプラザ草津に到着です。



やりきりました。



「ビワイチ」完遂です。

Result
Dist 191.70㎞
Max 35.9㎞/h
Ave 17.5㎞/h




ビワイチ トライ二日目(当日)② に続く

タイトルとURLをコピーしました